2月の法語その2
独り生じ独り死し
独り去り独り来りて
行に当り苦楽の地に至り趣く
身、自らこれを当くるに
有も代わる者なし
仏説無量壽経巻下より抜粋したものです。
原文は
『独生独死 独去独来 當行至趣 苦楽之地 身自當之 無有代者』
となります。
意訳いたしますと
「ただ独り生まれ、ただ独り死に、ただ独り去り、ただ独り来りて
その生活の中にあって苦しみや楽しみを受けとっていく。
この身、自らが受け取っていく。
他に代わってくれる人はどこにもいない。」
私たちの苦しみや悲しみ、喜びや楽しみはいつも自分が引き受けていかなければなりません。
誰もがそれぞれの苦しみや楽しみを抱えているのです。
時にはつらくて誰かに代わってほしくなることもあるでしょう。
でも、それは誰にも代わることのできない、あなただけの特別で大切なものなのです。