3月の法語
言葉のいらぬ世界が仏の世界
言葉の必要なのが人間界
言葉の通用しないのが地獄
曽我量深という方の言葉です。
仏様は全てを見通す智慧をお持ちです。
他人の苦しみや悲しみを理解し、言葉などなくても自然と寄り添って下さる。
これが仏の世界です。
ですが、人はそのような智慧を持たず、他人のことを理解することは難しい。
親子でも、夫婦でも言葉なしで通じ合うということは難しいものです。
言葉をもってようやく少しは知ることができる。
言葉が必要なのが人間の世界。
そして言葉が通じ合えないのが地獄。
いくら伝えようとしても伝わらない。やめてくれと訴えようとも通じない。
それが地獄というわけです。